【保険】効率悪い?個人年金不要論について
個人年金契約の経緯
2011年の12月、旧生命保険控除制度の保険契約が終わる直前、私は1つの個人年金を契約しました。
契約の理由は、会社と契約している税理士の営業で、会社で個人年金セミナーみたいなものをやったんですね。それで、そのまま考えて入ってしまった感じです。(ダメなパターンw)
節税にもなるし、減らないから得だと信じて積み立ててきたのですが、8年ほど積み立てた今、これは不要だったなと思っています。
私が契約した個人年金
私の契約の場合、1月1万円を31年積み立てて、(合計380万くらい)60歳からは450万円の受取額を10年で割り、1年に1回45万円を受け取る年金方式です。
個人年金の節税効果について
簡単な計算にはなりますが、保険控除の枠を全て使った場合12万円になるので、所得税率10%の私の場合は年12,000円の所得税控除になります。
節税効果はあるものの、他の保険も合わせての効果なので、個人年金の節税働き分は年6,800円ですね。
- 31年分の節税効果 / 6,800円×31年=210,800円
いくら得する?
今回の契約の場合、
払込額と受取額の差額:70万
節税額:21万800円
合計で91万800円の得になります。
つまり実際払う額は380万だけど、471万円強の価値があるということになりますね。
31年で考えると払い終えた時点での実質利回りは1.5%になります。
(※正確な計算方法はもっと複雑なのですが、省きます。正確に計算すると1%以下の利率になります)
額だけ見ると、そんな悪くないように思います。
ですが、この1万円をインデックスファンドに長期投資していたらどうなったか見てみましょう。
投資の場合のシミュレーション
毎月1万円を31年・利回り5%のインデックスファンドに投資した場合の金額は、なんと8,871,174円となります。
なんということでしょうか。2倍どころの騒ぎではありません。
まあ2011年の時点で日本にそんなに優秀なインデックスファンドがあったのか知らないで喋ってはいるのですが...(当時の自分が無知すぎてよくわからない)
ネット上に散々「個人年金はゴミ」と言ってる方々のご意見にも納得できますね。
特に若い人にはよく知っていただきたいです。
じゃあどうする?
そうは言っても、契約してしまったものを途中解約したりすると元本割れリスクも発生します。そこで、ある程度の額を積み立てられている場合に使える方法があります。
払い済み保険に変更する
毎月払うのだけをやめて、あとは受け取り開始の年まで保険会社にお金を預けておき、同じように年金を受け取れます。ただし、その額は払った分に応じた額になります。
しかし、どの保険も払い済み保険にできるわけではありません。
保険会社にもよりますが、積立最低額を100万円程度に設定している保険会社が多いのではないでしょうか?
日本生命などはHPで公表してますが、住友生命なんかは隠している気がしますので、その場合は電話で問い合わせるしかないですね。
日本生命の場合
https://www.nissay.co.jp/keiyaku/tetsuzuki/ichiran/haraizumi/pdf/haraizumi.pdf
私の場合、上記で契約した保険に関してはもうすぐ100万円に到達するので払い済みにはできると思うのですが、もう一つ払っているゴミ保険の方はなんとあと8年くらい払わないと払い済みにできない計算になります...。
ちなみに解約すると70%しか戻ってきません。勉強料だと思って解約すべきなのか、悩むところです。今までに30万振り込んだので、21万になっちゃうってことですね。
しかし、あと8年払いこむと96万円になります。この金額を月々投資した場合を考えるとやはり今すぐ解約した方がいいでしょう。
↑こうならないよう、保険の加入には十分気をつけましょう。
お金のない人ほど保険に入りたがりますが、保険は人生の3大支出と言われるほど支払額が大きくなります。
本当に必要な保険はとても少ないのです...。
参考動画
第7回 【要らない保険】本当に必要な生命保険はこれだけ【お金の勉強 初級編】